【補足説明】テレビ朝日「はじめて○○やってみた」を観て、ん?と思った方へ

2015/04/26夜、テレビ朝日系列で放送された番組「はじめて○○やってみた」で横浜青葉どうぶつ病院様の開業までの一部始終が放送されました。まずはご開業おめでとうございます。

番組中でMacが登場して様々な医療機器を接続する場面で私が映っていますけど、それはさておき、OsiriXユーザーの方は説明の映像に疑問を持たれたことと思います。

顕微鏡と血液検査は繋がらないのでは?

いえ、このOsiriXは対応しています。どちらもDICOM形式のデータに変換されてファイルされます。

まず顕微鏡はどうってことありません。今回接続したのは島津理化(株)製のBA210E+MoticamT2で、Androidタブレットが顕微鏡にくっついているという、ユニークな製品です。

http://www.shimadzu-rika.co.jp/microscope/products/ba210et2.html

この装置はAndroid用に動作する簡易Webサーバーを搭載しているため、Macから普通にブラウザで顕微鏡の画像を見ることができます。(ライブも可)

あとは、画像を、動物医療業界ではおなじみの Image2DICOMプラグイン(当社製)を使用してDICOM画像に変換するだけです。日本語患者名も使えますし、複数画像をひとまとめにして検査登録することも可能です。

次に血液検査ですが、これもMacと通信しています。

今年の3月から出荷されているMacの一部(具体的には5Kモデル)にはテレビで放送されていた富士フイルムメディカル製のドライケムNX500Vと通信するサーバーを付属しています。加えて、この現場で初めての対応となりましたが日本光電(株)製のセルタックのデータをダウンロードするプログラムを作成しました。(いまのところ対応するセルタックは最新の2機種に限られます)

これらのデータは、OsiriXと協調して動作するpriXm(プリズム、当社製)というサーバーにより数値データをPDF-DICOMに変換してOsiriXへそのまま送信することができます。

priXmについては6月に大宮で開かれる学会で展示を予定しています。現在iMac 5Kモデルベースの製品と、管理サーバーの2モデルに搭載します。

これからもOsiriXが本来目指していた、可能な限りのデータの一元化を進めてまいります。